介護食・嚥下食とは | 嚥下食工房 七日屋

介護食・嚥下食とは

-大切な人に美味しく、安全に食事を楽しんでいただくために-

介護食・嚥下食は、高齢者や病気などで飲み込みや嚥下機能が低下した人々が、安全に食事を楽しむために考案された食事です。

1. 介護食・嚥下食の必要性

高齢化や病気などにより、飲み込みや嚥下機能が低下すると、誤嚥や安息などのリスクがございます。 介護食・嚥下食は、食材の形状や硬さを正しく調整することで、誤嚥や窒息を避け、安全に食事を楽しむことができます。

2.介護食・嚥下食の種類

介護食・嚥下食は、大きく5つの種類に分けられます。

  • ムース食:食材をミキサーなどで軽くペースト状にしたものです。 飲み込みやすいですが、食事としての満足感が低くなる場合があります。
  • とろみ食:食材にとろみ剤を加えて、とろみをつけるものです。
  • 食ソフト:食材を細かく刻んだり、柔らかく煮たりして、食べやすいものです。とろみ食よりも食事としての満足感が高くなりますが、調理に時間がかかる場合があります。
  • きざみ食:食材を細かく刻んだり、さいの目切りしたものです。ソフト食よりも食べ応えがありますが、食材の形状が予想されてしまう場合があります。
  • 全粥:お米を十分に煮て、粥状にしたものです。 最も飲みやすいですが、食事としての満足感が低いです。

3. 介護食・嚥下食の選び方

介護食・嚥下の食事を選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 召し上がる方の嚥下機能:飲み込みや咀嚼機能の状態に合わせて、正しい形状や硬さの食事を選ぶ必要があります。
  • 栄養:少ない量でもしっかりと栄養の摂れる商品がおすすめです。
  • 召し上がる方の好み:味の好みや食習慣に合わせて、食事を選んでいただくと、より食事が楽しい時間に変わります。
  • 調理時間:簡単に調理が可能なものが良いですが、簡単すぎるとそれが相手に伝わります。愛情ひと手間でさらに美味しくなります。

4. 介護食・嚥下食のメリット

介護食・嚥下食には、以下のようなメリットがあります。

  • 誤嚥や窒息を防ぐことができる
  • 栄養バランスを守ることができる
  • 食事の楽しみを増やすことができる
  • 家族の介護負担を軽減できることができる

大切な人が、美味しく、安全に食事を楽しむために、介護食・嚥下食を正しく理解し、活用しましょう。